木造の社寺建築が語ること 1

2018/04/16

 

住宅建材でもありますSSD材を取り扱わせていただいております弊社社員が

 

お伺いいたします地域には

 

 

多くの社寺があります

 

 

寺及び社は基本的に伝統的な建築様式で建造されており

 

多くの木材が使用されております

 

 

今回は、寺社という伝統的な建築物の

 

長い歴史に培われた外装のお話となります

 

 

式年遷宮をされているお宮もありますが

 

木材という

 

一般的には耐候性が高くない素材を屋外に使用されていますため

 

 

その建築物の長期的な維持に向け

 

多くの工夫がなされています

 

 

まず、雨や太陽光に強い、耐候性の高い樹種が使われています

 

 

 

 

 

外国産材もあります

 

 

硬い上に木目が美しい木材も使われています

 

 

色褪せることが、味わいとなっています

 

複雑な変色が美しいですね

 

 

 

 

 

最近は木造以外のお寺もありますが

 

外気に触れる看板には耐候性の高い樹種の木材が使用されています

 

 

 

 

 

工夫1   使用する木材は雨や太陽光などに強い樹種のものを選ぶ

 

 

 

寺社の建築物は、昔は一本の樹木から作られた部材が多用されましたが

 

 

寺社の建築物は部材が大きく

 

なかなか太くて長い木材を揃えにくいため

 

 

部材を組み合わせた柱もあります

 

 

 

 

このように、中心部で分かれています

 

 

 

 

 

埋め木されているものもありますから

 

 

寺社に行かれた場合にはご覧ください

 

 

木材は成長に伴い、樹木の中心部に硬い木質部を形成し

 

樹木の生育とともに、その木質部が分厚くなりますので

 

 

直径の太い木を使用すると中心部にある心材部が増加し

 

耐候性が高くなる樹種が多くみられます

 

 

 

工夫2   出来る限り直径の太い、高齢木を使用する

 

 

 

寺社の建築の特徴として屋根部が大きい

 

すなわち軒が長い(深い)ことがあります

 

 

我が国は地域によって差はありますが

 

 

ほとんどの地域の山が

 

緑に包まれていることからもわかりますように

 

 

雨がよく降ります

 

 

木材を長く使用しますためには

 

木材を長期間腐らせないようにすることが必要で

 

 

これには、外気に触れる建物の外壁が

 

雨に当たりにくい構造にすることが必要です

 

 

雨は風を伴いますときには斜めに降りますので

 

 

軒の長い(深い)建築物は

 

外壁に雨が当たりにくくなり

 

 

その結果建築物の外壁の腐朽が遅くなりますので

 

長期間の使用が可能となります

 

 

 

工夫3    軒を長く(深く)し、雨や太陽光が建物外壁に当たりにくくする

 

 

 

 

 

しかし、嵐の場合などには、建物の外壁が濡れることもありますし

 

季節によりましては、太陽光はかなり斜め方向から差し込みますので

 

 

木材の外壁部の劣化はさけられず

 

木部の定期的なメンテナンスが必要となります

 

 

技術の進展が顕著な現在、職人さんも不足気味ですし

 

どこかにメンテナンスしないでも基本的に10年間以上

 

耐候性が維持できる木製外装材がないものでしょうか

 

 

ということで、木材が熱変性いたしました

 

SSD球磨杉サーモサイディングの写真でお別れいたします

 

 

 

 

 

 

SSD(SSD材)プロジェクトメンバー

 

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