長崎にて・・・part6  軍艦島編

2017/10/18

長崎の観光名所と言えば先日報告しましたが、

抜けていました軍艦島!

2009年より上陸が出来るようになり、

2015年には世界遺産に登録されてとても人気のある場所ということで

行ってきました。

島には長崎港より船で向かいます。

港内には同じく世界遺産登録された長崎造船所のジャイアント・カンチレバークレーン

なども見ることが出来ます。

到着すると荒廃した建物が目の前いっぱいに広がります。

 

上の写真のレンガは白くなっていますが、これはたまたまだったようです。

この日は風が強く晴れていたために、潮が乾いて白くなっていました。

雨が降れば綺麗なオレンジ色になるようです。

 

 

上の写真、正面の建物が日本の建築業界では非常に価値が高いとされています。

それは日本初のRC(鉄筋コンクリート)造の集合住宅だからのようです。

当時の人口密度は首都東京の9倍だったそうで、

日本初の集合住宅が東京でもなく、大阪でもなく、この地に建てられたのは納得です。

 

ところで軍艦島は軍艦島自体が単独で世界遺産登録されているわけではありません。

一部が「明治日本の産業革命遺産」としてユネスコ世界文化遺産に登録されました。

その場所はどこかご存知ですか?

明治 日本の産業革命遺産」の通り、明治に掘られた炭鉱であったり

周囲を囲む防波堤で明治に作られたそのままが50Mほどだけ残っているとのことで

そこだけが世界遺産のようです。今のようなコンクリートではなく石を積んでいました。(下の写真)

建物はほとんどが大正・昭和に建てられたものなので世界遺産にはなっていないとのことです。

 

ガイドの方がおっしゃった言葉でいくつか心に残っています。

「日本人の多くはこの風景を見て、無残だとか虚しいという感想を持つ人が多い。

外国人はクール(カッコいい)とか怖いという人が多いです。怖い理由は

栄えた人類の行く末がここにあるから・・・」

「今日見て頂いた軍艦島が最新の軍艦島です。世界遺産でない部分もしっかり目に、胸にやきつけて

帰ってください。明日はこの状態ではないかもしれません」

軍艦島は今この時も風化がどんどん進んでいるようです。

補修を検討しているようですが、まずはうまい方法が見つかっていない、

資金が足らない、などいろんな問題も抱えているようです。

 

ガイドさんには他にもいろんな貴重な話を聞かせてもらいました。

おすすめなのでぜひ行ってみてください。

軍艦島を離れると夕刻になりつつあったからなのか、

軍艦島が何か語るような姿にみえたのは私だけでしょうか・・・

 

 

 

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